“私はピアノが大好きで普段はほとんどピアノ曲しか聴きません。”
こういう人、けっこういるんじゃないかな。ピアノ科の学生でもピアノ曲には大変詳しいがオケや弦楽四重奏はさっぱり…。一般的にそんな訳ないと思うだろうが本当なんだよな。
フレージングや音色等、ピアノ曲以外でしか得られない勉強も沢山あるから自分の演奏する楽器以外の作品も聴くことが重要なんだよね。
そもそも、ピアノを弾くということはピアノで音楽を演奏するということなのだから、音楽を知らないと音楽を理解していない演奏になってくる。
“何か違うなあ、そのフレーズはそう弾く訳ないなあ、音色の変化がもっと欲しいなあ”…等、皆さんもレッスンで言われた経験はないだろうか。
もしあなたがピアノ曲ばかり聴いていて、オケやピアノ以外のジャンルをまだ未開拓だとしたら、それは音楽力向上の伸び代とも言えるだろう。
まずは入り口としてベートーヴェンの交響曲から聴いてみるのがオススメだ。何番の何楽章か全て答えられるピアノ科の学生、ピアノ教室の先生って実はあまり存在しないんじゃないかな。

